2008年09月12日

山水画と絵画論

ケネスクラークの絵画論を読み始めたら、訳文の直訳度に度肝を抜いて挫折中。
前から気になっていた松岡正剛さんの「山水思想」を読み始めたら、新たな発見に度肝をぬきつつ、
読書をしていると作品を作るのに集中できない、ということで挫折中。
新聞の書評で見つけた「ゼロ年代の想像力」(宇野常寛)を書店で買い求め、意外に読みやすいと思ったけど、
「絵画論」も「山水思想」も途中だったのを思い出して、ストップした。

 そのまま夏が終ってしまったので、読書感想文は秋の終わりごろになりそうである。
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2008年09月11日

ぎゃらりー

お世話になっているギャラリーが移転オープンということで、訪問した。
ギャラリーに入ると、カウンターがあったり、階段があったり、入り口にショーウィンドーがあったりと、
程よく個性のあるギャラリーになっている気がしました。
やっぱりギャラリーってのは良い場所ですね。

東京にも良く行くギャラリーがあります。

この前見たのは、桑久保徹さんの個展。白河清澄の小山登美夫ギャラリー。
倉庫を改築してギャラリーにしているビルの一角ですが、広いスペースに白い壁、コンクリートの床、
というのが結構好きです。
桑久保さんの個展は広い画面に奥行きと空気を感じる作品でした。
強いマチエールながらどこか風を感じる雰囲気は不思議な気がしました。

場所を変えたのは表参道のHB。受賞記念の個展ということで、作家の方も輝いていました。
勢いで描いたように見えてストーリーを思わせるところが巧妙。
モノクロの作品は、意外にかなりの勇気がいるだろうと思いました。

そして六本木ミッドタウンの21_21。
地下に埋まる安藤忠雄の建築さながら、コンクリート打ちっぱなし空間が印象的でした。
展示は浅葉克己「祈りの痕跡」。この魅力は一体なんなんだろう、と良くわからないまま、
かなーり強い衝撃に打たれた展覧会でした。

以上、移動を考えると、ギャラリーが近くに並んでいたら、もっといいのに、と思います。
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2008年08月06日

美術家になる!

そもそも美術というのは、何だろう、と思ってwikiを見ると、
美術とは芸術の一分野で、芸術とは表現者(物)と鑑賞者が相互に作用しあうことで、精神的・感覚的な変動を得ようとすること、らしい。
そのうち視覚芸術を扱うのが美術ということだ。
であれば、美しいということは、どういうことだ、という話になるが、たしかに
そういえば森村泰昌が、そんなような事を書いていたのを思い出した。

書店で棚積みになっていたのは、佐々木豊の本「プロ美術家になる!」
内容もさることながら、文体が佐々木先生さながら、息づかいが聞こえてくる感じで小気味良い。
プロ美術家指南はもちろんのこと、美術団体のことや、現代の美術で注目されている人、作品の書き方、など、とても面白かった。

それで、併せて「泥棒美術学校」を借りたわけである。
こちらは、図書館で借りたんだけど、残念なことに途中2ページぐらいがきれいに破り取られていた。
だれかが、家で座右の銘として飾っているに違いない、と思った。
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2008年08月02日

剽窃の論理

絵を描き始めて、色んな人に見てもらったり、賞をもらったり、
ささやかながら活動をしていて、剽窃という言葉に突き当たった。

簡単な言葉でいうと「真似」である。
日本でいえば「本歌取り」の文化がある。西洋でもティツィアーノの裸婦に
原型があったり、その後も繰り返し用いられたり、真似は特別なことではない。
そもそも、美術なんて真似から入ることが多い。絵を描くこと自体、
対象の模倣といえば、それまでだし。

要するに、自分の手法とかアイデアが真似されている、と思う時が時々あったわけです。
恐らく、双方に言い分もあるし、公平なジャッジなんかできないし、
本当に真似ではなかったかもしれない。ただ、当事者にしか分からないこともある。
それとも「真似」ではなくて「影響」なのかもしれない。
もちろん、自分だって影響を受ける人がいるし、真似をしていることもある。

よくわからなくなって、高階秀爾の「ピカソ剽窃の論理」を読んだ。
感想は、ピカソは真似をした作品を作ろうとしていたわけではないということ。
美術の平面表現の新しいスタイルを模索していたと同時に、オリジナルな手法によって、美術全体を俯瞰しようとしていたんではないか、と思った。あるいは、作者の意図をさぐると同時に、その構造を見せてくれている、という感じか。

そういえば、森村泰昌も模倣している。というか、成りきっている。
フリーダカーロに扮したり、最近では三島由紀夫に成りきったりしているけど、ゴヤの「わが子を食らうサトゥルヌス」に扮している作品は、たまげた。っていうか、たまげるので、是非見て欲しい。

いずれにしても、ねらいはピカソと似ているような気もする。森村泰昌の方が、コンセプト的な点で、やっぱり現代美術といえるのかもしれない。

ところで、たまたま絵の描き方を知りたくて佐々木豊の「泥棒美術学校」という本を読んでいたら、「イメージの盗み方」と題して、堂々と模倣(まね)のプロセスを公開している文章があった。そして模倣を真っ向から肯定していた。
こうなると全く何もいえなくて、なるほど、と思う。納得する。

そういえば、前に作品を見てもらった人に、「一度うまく行くと真似されるからね」とも言われたことがある。

最近ではアルベルトスギ氏と和田義彦氏の話題が記憶に新しい。

結局…真似をした時は堂々と告白するべきで、告白できないような真似はするべきではないと思った。
ただ過去の大家や歴史の偉人が残した優れたものを模倣することはOKだけど、
隣で描いている人の作品を横目で拝借することは、どうなんだろう、とも思う。

答えはまだ出ていない。
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2008年07月26日

フラットな世界

ポストモダンと美術といえば、気になるもう一つの言葉。
スーパーフラット。

2000年ごろから村上隆が始動したプロジェクト。たぶん、今も継続中、というか、
その流れの中にいるような気がします。

スパーフラットとは、日本の伝統美術から現代のアニメ文化までに通低する
平面性の特徴を説明した概念で、アーティスト村上隆が提唱して話題になった言葉。

平板で、奥行きがなく、遠近法的な知覚を拒むなど
2次元的な造形のことを指しているばかりでなく、
ヒエラルキーが解体された社会的・文化的構造まで説明できるということで、
現代思想の分野でも取り上げられたりしています。

自分も漫画やアニメで育った世代なので、身体感覚としてよく分かります。

ところで漫画を真似して描いていた中学や高校の時、
人物のクロッキーをどうやってデフォルメすると、こんなにアニメチックになるんだろう、
と不思議に思ったことがあります。
結局、漫画のキャラクターや動きなどは、クロッキーからは遠くかけ離れてしまった図柄を
アイコン(記号)として、読み取っているに過ぎないんだと思います。
効果線、吹き出し、擬音など、漫画には記号が溢れ返っています。

そして白黒の線画というのは、日本の伝統美術の流れを辿っても、
おそらく得意分野なのだろう、と思います。
それは西洋美術の光と影をとらえた造形美とは違う種類の美なのかもしれません。

気候や風土、身体の違いが美術に影響を与えているんだと思いますが…。
(特に、顔や身体の違い!。彫りの深い顔を表現するには、光と影しかない!?)

ちなみに、「フラット化する世界」という本があって
(まだ読んでいませんが)
それは、個々人がネットで繋がっている現代社会の状況を説明し、どうしたらいいか、ということが書かれているようです。

一読あれ!
そして内容を教えてください^^




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2008年05月28日

ポストモダンについて

椹木野衣の本を読んでいたら、ポストモダンという言葉が頻繁に出てきたので、
気になって調べてみた。

ちなみに、
ポストモダンとは、60年代から70年代にかけての社会の変化のことであり、
ポストモダニズムとは、その特定の時代精神のことらしい。(東浩紀による)


そしてリオタールという人によると、ポストモダンとは「大きな物語の終焉」なのだそうだ。

たとえばマルクス主義などのイデオロギーなどは、大きな物語の一つ。
社会のあるべき姿が追求されたり、世界はどういうものかという問いかけに一つの答えが求められたりした。

そもそも「ポスト」とは、何かの後に来るとか続くとかいう意味がある。
だからポストモダンとは、「近代(モダン)」という時代の後にくる新たな文化的な時代のこととも言える。

大きな物語を追い求めた近代という時代は、20世紀に半ばになると終わりを迎え、
高度情報化や消費社会化、マイノリティ、グローバリズム、サブカルチャー、ネットワークシステム、エコ、ジェンダーなどなど、
様々な特徴をもった複合的な社会状況に変化していった。

どうも、こういう状況をポストモダンというらしい。
すなわち、大きな物語が崩れていってる社会の状態をポストモダンといっているのだろう。

ということで、今現在は、ポストモダンまっしぐらの状態なのだろうか。おそらく。

ちなみに、ポストモダニズム、という時代精神とは、
主に60年代から70年代でフランスを中心とした現代思想であったり、80年代に日本で流行した思想であったりするそうだが、
ソーカルらの「知の欺瞞」に象徴されるように、
その時代精神はすでに終っているかのようだ。

ポストモダニズムは既に”古い”ということらしい。
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2008年05月13日

行ってきました GEISAI museum 2!

BLOG0872.jpg

GEISAI museum2!行って来ました。
今回は事前に色々とあって注意散漫気味。
そもそも審査のスタイルとか、あんまり理解してませんでした。
オープニングも斜めからチラ見。村上隆のバックショットです。

一番悔やまれるのは、審査員5人と話せなかったこと。
プレゼンもまともにできなかった。

BLOG0874.jpg

個展の作品を中心に持ち込みました。
壁が曲者。でも、結構シンプルに壁を作ることができたんじゃないかと思っています。

隣のブースは、台湾の美大から。

BLOG0873.jpg

彼女は台湾のテレビ番組で選ばれて、
番組からGEISAI出展をさせてもらっているとのこと。
素敵な笑顔とは裏腹に、モスキートをモチーフにした強烈な作品でした。
3Dアニメーションを専攻しているけど、アニメーションや3Dは苦手だといっていた。^^

以前よりも出展者に海外の人が増えたような気がした。
来場者ももちろん海外の人、多かったです。

その中で、フランスから来たアート愛好家の夫婦が自分のブースに
目を留めてくださいました。話していてもとても素敵な雰囲気。
何度か話をしてると、作品を譲って欲しいと言われ・・・


BLOG0876.jpg

この作品・・・
海を渡ることになりました。

今のスタイルになってB2のパネル作品がこういう形で手を離れていくのは初の経験。
あー、こういうことかー。と思いました。
きっと、この作品はこの夫妻のために出てきたんだー。と。


BLOG0875.jpg

作品は自分も気に入っていただけに、嬉しいような悲しいような。
嬉しさと緊張の入り混じった表情をしております。

viva france! 元気でな!

他にも線画のドローイングなど、
作品が手元から離れてもう会えなくなると思うとめっちゃ寂しいけど、
しかし!
もっと描きなさい、ということだと思って頑張ることにします。

いやー、良い経験でした。









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2008年04月27日

高北幸也版画展を見る

会場にたくさん並べられた版画。
作品はそれほど大きいわけではないが、
このスペースにこの量を展示するのは、さすがと思いました。

シンプルで力強くメッセージ性あふれる作品。
色彩もきれいだけど、線だけの原画も魅力的でした。

当然のことながら、先生といっても一人のアーティストであり、
アーティストという立場にいるときは同じなんだ、と思いました。






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2008年04月23日

写真集を買った

買ったというのは、もう去年の話。

写真については、ずっと良し悪しが分からずにいたから、
雑誌で見ても批評を読んでも、自分での判断ができずにいた。

けど、1年くらい前から写真が気になって、
なんとなく良いなー、などと漠然と思うようになってきた。
自分で写真を撮る回数が増えたからかもしれない。

それで、何が良いとか悪いとか言うつもりはないんだけど、
前から気になっていた川内倫子さんの「cui cui」という写真集を
本屋でめくってみる。

家族の13年間を撮ったアルバムのような写真集。
田舎の景色や、家族、両親、祖母、そして兄弟の結婚式、
生まれたての子供、など、
まあ、なんというか、簡単にいうと美しい。
そして生々しい。

写真や被写体を通して、作家の体験した感覚や、
対象の雰囲気などがありありと伝わるような写真というのが、
たぶん写真の魅力の一つだと思うんだけど、
「cui cui」は、まさにそんな感じだった。

そして、このおじいちゃんのように年をとることは、
すごいとも思った。年をとることが美しいというか。

率直に言って感動した。

それで思わず買ってしまった。
手元に置いておいて、時々見返したら、
忘れていた何かを思い出させてくれるような気がする。と、思った。

本当に良い写真集です。




posted by moritayasuhero at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月15日

次なる挑戦!

気がつくと、もう1ヶ月を切りました。
ふたたび自分への戒めのため、告知します。

GEISAI museum 2 参加します!

5月11日(日)東京ビッグサイト(東4)
http://gm2.geisai.net/


ん〜どうなることやら・・・

posted by moritayasuhero at 02:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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